2017年07月23日

恐怖の一日

早朝、猫が吐く音に飛び起きた。
(またカーペットの上か?)
寝ぼけまなこのままリビングに行くと、
吐いていたのはハナだった。

ハナは申し訳なさそうにうつむいていた。
その視線の先には、この間から失くして困っていた
チェロのエンドピンのキャップが転がっていた。

あ、こんなところにあったんだ、、
と拾おうとした途端、
エンドピンキャップはスルスルとこちらに動いた。
(えっ?!!)

ゴキ○○だった。

○○と言えばウンコは書けてもこれだけは書きたくない、
私が世界中で一番恐ろしい生きものである。
小学生のころ反撃にあい、ぶ〜んと飛んできて胸にとまられて以来、
これほど怖いものは無いのである。
ムカデだって退治した私なのだ。(こちらです『ムカデ』)
部屋にワニが出たってこれほど怖くはないのだ。

遭遇したのは何年振りだろう。
ユウ猫がベランダに出るので網戸を引っ掛かれるのが嫌で、
最近は無精して窓を少し開けっぱなしにしていたのである。
災難は忘れた頃にやってくる。

以前ムカデが出たことに懲りてムカデ撃退のスプレーは買ってあるのだ。
フィルムを破ってチラリと読むと、『野外専用』と書いてある!
屋内だがこのさい贅沢は言っておられない。
えい、とスプレーするも○○はひるむ様子がない。

仕方がないのでベランダに転がっている、
十数年前に買ってもう錆びている「水性殺虫剤」という
力のなさそうなものをスプレーすると
少しは効いたのか○○は体を震わせながら
風呂場に入っていった。

そこで私は風呂場のドアをバシリと閉めた。

まだ眠い、ちょっと寝てから善後策を考えよう。
さっきのが効いて死んでくれるかもしれん。
ヨロヨロと寝室まで戻りベッドに倒れこんだものの、
もちろん眠れるわけがない。

そのまま1時間以上どよ〜んと寝転がっていたが
仕方なく起き上がりしかし○○の死体を見る勇気も無く、
先にご飯を食べてしまおうと仕度をした。

ノロノロと食べるももちろん頭の中はどうしよう、のみ。
砂をかむような食事だ。今、家の中には○○がいるのである。
なんとかせんとこの暑いのに風呂にも入れん。

しかし食べ終わっても風呂場を覗く勇気は出ず、
LINEなどして気を紛らわすもどうしようもなく、
ついに風呂場のドアをゆっくりと開けたのだ。

少しずつ隙間を開けていったが姿がない、、
天井で待ちかまえているのでは、、と上を見るも居ない。
椅子の下かシャンプーの横か風呂スリッパの中か、、、
ところがどこにも居ないのだ!ガ〜〜〜ン、、、、、、

ショックでまたドアをパタリと閉めしばし呆然。
なんだかもうどうしていいかわからなくなってきたよ。
友人に電話して泣きつくももちろん自分でやるしかない。
猫2匹はとっくに雲隠れだ。

ユニットバスの浴槽の横1cmほどの隙間に入ったか、
最悪の場合、空気口の中に入ってたりしたら、
いつまた出てくるか、入浴中に上からポトリなんて、、、、
なんせ○○が飛んできて胸にとまる、というトラウマは
決して消える事はない。

とりあえず○○専用殺虫剤を買いに行くしかないので、
ドア一枚隔てて○○のいる洗面台でビクビクと化粧をし、
汗をかきかき駅まで歩いて行った。

いつ飛び出してくるかわからないので、ノズル噴射もへっぴり腰で、
しかし出て来ず、いったいどこに潜んでいるのだろう。

やっと排水口の蓋の下で昇天しているのを見つけた時は
もう一日分の精力を使い果たしていた。

思えば動きの鈍い○○であったが、
それはハナがしばらくいたぶっていたのではないか、
と夜になってから気が付き、
ハナよ、今夜はそばに来ないでおくれ。



posted by えるか at 23:54| 事件 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする